しゃけのおにぎり。

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艦これ空母でサイコパスパロ あらすじ※クソ長い

ツイッターだときりないのでまとめました
掘り下げてないのでツッコミどころはあると思いますん…………



サイコパスの世界観はそのままに、キャラクターを空母で置き換えたような感じっす
絡ませの問題で元々のキャラはあんま出したくないなー的なアレ










免罪体質者という稀な存在が公安局に認知されてから数年が経った世界

公安局刑事課に所属する新人監視官・瑞鶴
そして同じく執行官・加賀
二人は他の同僚たる執行官・飛龍や監視官・蒼龍らと共に日々市民の安全を守るため活躍していた

そんなある日のこと、公安局に謎のデータが届く
解析結果、それは今のこの世界を形作る絶対正義とすら言える存在・シビュラシステムに対する反逆の意を示していた
しかし、警備の強化をはかったものの、それ以降何の動きもないまま数ヶ月の時が過ぎる
そんな中、このデータに関してしつこく調査を続けていた加賀は、あるひとつの確信を得る
「やはり、これは……赤城さん、貴方なのですね」

加賀が確信を得てから数日語、某所にて爆発事故が発生
監視官並びに執行官は現場に急行したが、犯行グループは全員が自殺を図っており、現場に残されたのは一通の暗号の書かれた手紙だった
暗号の解読に全員が頭を悩ませる中、通常業務をこなしながら独自の調査を続けていた加賀はぴんとひらめく
加賀の考えの通りに目的の土地に着くも加賀の読みは外れていたのか、何の気配も無い
仕方なく全員がその場をあとにする

数日後、オフの日に買い物に出かけていた瑞鶴はたまたま姉に会うが、姉は一人では無く見知らぬ女性と行動していた
「初めまして、赤城です。お姉さんと最近仲良くさせて貰っているの。あなたとも仲良くなれたらと思っているわ」
品の良い女性だと思うと同時に妙な寒気を感じた瑞鶴だったが、大好きな姉と仲が良いということでそれ以上の詮索はしなかった

その後、先の爆発事故と同様の怪しい事件何度か起き、そのたびに現場に残された謎を加賀が解き明かしたものの、その場には何も無く、結局何の成果も得られないままでいた
しかし事件が起きたあとの休日にはほぼ必ずといっていいほど赤城が個人的に瑞鶴を尋ねるようになり、事件の起きるペースが早まるのと同時に瑞鶴が赤城と会う機会も増えて行った
瑞鶴自身は、姉が心を許しているのだからと自身も心を許そうとしていたが、自分でもよく分からない違和感と胸騒ぎのおかげで完全に心を開けずにはいた

そんな中、仕事の日に瑞鶴翔鶴から、今すぐ来て欲しいという連絡を受ける
瑞鶴は悩んだものの、何かあったのだろうと思い、同僚達に憎まれ口を叩かれながらもその日は早退した
加賀はその場には居たが、終始無言だった
瑞鶴は呼び出しのあった場所へ行くと、奇しくもそこは一番最初の事件で加賀が暗号解読に成功した場所だった
翔鶴に会い、何が会ったのか問い質そうとすると、翔鶴は震えながら、そして泣きながらその細く白い手には似合わない銃をこちらに向けてくる
翔鶴、姉……?」
「ごめんね……最低なお姉ちゃんで、ごめんね……」
あまりの唐突さに戸惑う瑞鶴だったが、翔鶴には瑞鶴の言葉は届いていない様子だった
ひたすらにぶつぶつと何かを繰り返す翔鶴瑞鶴が近寄ろうとした時、翔鶴を背中から抱きしめる、見慣れた女性が現れる
「赤城……さん」
「こんにちは、瑞鶴さん」
赤城は徐々に下がりつつあった翔鶴の銃を持つその腕にゆっくりと自身の手を重ね、とても安らいだ顔で翔鶴に話しかける
「あら、いけないわ翔鶴。私の言いつけを守ってくれると約束したじゃない」
「やっぱり私には出来ません……!妹を……瑞鶴を、撃つなんて……!」
「ほら、あなたの最愛の妹のためよ。ね?翔鶴
「だめ、これだけはだめなの……!瑞鶴は、私の……たったひとりの、妹だから」
赤城の手により再び突きつけられた重い銃口を前に、瑞鶴は持ち直した
"殺される"
本能的に翔鶴の妹ではなく監視官としての心に戻った瑞鶴は、怒りに震える口で問う
「……どういう、ことですか」
赤城は穏やかに微笑み、告げる
「見ての通りよ?」
赤城が答えるのと同時に銃の引き金に指がかけられ、銃弾は放たれた
何の装備も持っていなかった瑞鶴は動けなかったが、その瞬間、横から何者かにドンと押され銃弾を回避した
「なっ……加賀さんどうして……」
「どうしても何も無いわ。あなたをつけてきたの」
それは先程まで公安局に居た執行官・加賀だった
加賀は二人を見つけると、複雑な表情のままに立ち上がり、ドミネーターを突きつけるも、ドミネーターの判定は白、トリガーはロックされる
「こんなカタチで会いたくなかったやわ、加賀さん」
「……赤城、さん」
思わぬやり取りに目を丸くする瑞鶴
「やはり貴方だったのですね」
「ふふ。加賀さんなら分かってくれると思っていました」
「どうしてこんな真似を……」
「……神はこの世に必要ありません。絶対的な正義は人間を殺すだけだもの。そうは思わない?」
「意味が分かりません!あなたはそうやっていつも…!」
「ごめんね加賀さん。もっとお話したいけれど、時間だわ」
上空から現れたヘリに乗り込もうとする赤城を二人は止めようとするも、翔鶴に時限爆弾が埋め込まれていると言われ止められず、赤城に逃げられてしまう


その場に残された二人は失神した翔鶴を保護し、飛龍と蒼龍の車で帰り、体調の回復を待って事情聴取しようとするも、彼女は精神的に話が出来ない状態に陥っていた
その後加賀は自身の赤城との関係性(学生時代の親友だったが卒業と同時に失踪したこと)を話し、瑞鶴は自身の赤城との関係性(姉が赤城と仲が良かったこと、自分も赤城と何度も会っていたこと)を告白する
公安局全体で一連の事件と赤城が何らかの関係があるとし、赤城の後を追おうとするも操作は難航
数えるほどにサイマティックスキャンに記録は残っていたものの、最後の記録から何年も途絶えており、一番最近のサイマティックスキャンの記録があるのは例の翔鶴との日だった
いずれもサイマティックスキャンでは正常値であるものの、言動からして異常でなければおかしいということから、捜査本部は赤城を免罪体質だろうと確信する

上手く捜査が進まないで居る時、蒼龍を連れて操作に出ていた飛龍から連絡が入る
「例の赤城と会った場所で手がかり発見かも!」
瑞鶴と加賀が現場につくと、飛龍が一つのキーホルダーを見せる
「これ…!」
それはボロボロだったが、加賀にはよく覚えのあるキーホルダーだった
「何ですか?それ」
「………学生時代、私が赤城さんに誕生日プレゼントとして差し上げたものです。……この場所で」
衝撃の事実に一同唖然とするも、これをキッカケに過去の事件現場で同じく加賀と赤城の思い出の品を証拠品として手に入れることに成功する
今までは偶然と信じていたものの、事件現場とその場に残される物からして偶然ではないことは確かだった
最後に事件の起きた場所へ向かうと、そこには指輪が置いてあった
「……やっぱり」
加賀は呟くが、それ以上は何も言わなかった

次の日、加賀は一人公安局を出た
スキャンをかいくぐるために技術者の夕張に頼んで自分だけ引っかからないようにしてもらい、赤城が居るであろう場所に向かった
加賀が公安局を出たことが分かると、全員が緊急に捜索に当たるも見つけられなかった
事件のこともあり、加賀が赤城のもとへ向かったと断定されると、シビュラシステムは加賀を執行官から外すという結論を出す
瑞鶴らが反論するも、避け切れない事実の前に失敗する
瑞鶴が捜査の行き詰まりを感じていると、翔鶴が会話を交わせるようになったとの連絡を受け、病院へ向かった
個室で翔鶴と二人になると、翔鶴は泣きながら瑞鶴へ行った
「丘へ……。丘へ向かって」
「どうして翔鶴姉?どこの丘なの?」
「二人が、初めて会って、最後に別れた、あの丘へ」
翔鶴のたどたどしい話を繋げると、その丘は都市部から離れた場所にある森のなかにある場所だった
瑞鶴翔鶴から二人の関係性を聞き、その場所へ一人向う

一足先に現場へ付いていた加賀は、丘の前にいる赤城と再会する
「加賀さんなら来てくれると思っていました」
「訳がわかりません、赤城さん。何がしたいのですか。何が言いたいのですか」
「……私はシビュラシステムという人工的な神を認めないと言っているのよ。あの時も言ったじゃない、絶対的な正義は人間を殺すだけだと。人間は選択することを辞め、機械の傀儡となることを選んだ。けれどそれは、自身の可能性を信じないということ。絶対的な正義の前に膝をつき、頭を下げ、挫折を味わわず、苦労を知らず、何の不満も抱けずに、ただ呼吸しているだけ。それは死んでいるのと同じだわ。違わない?」
「それは……」
「シビュラシステムに反対し、かつての人類のように自身のやりたいことに身を捧げるものはシビュラシステムの敵、つまり今の人類の敵と見なされる。おかしい話だわ。彼らは何も悪いことをしていないというのに」
サイマティックスキャンに弾かれた人は潜在犯です。悪い芽は先に摘まなければ、関係ない人を巻き込んでただ犠牲を増やすだけです」
「何故悪い芽と言い切れるの?彼らが何かしたかしら」
「……するかもしれない、とシビュラシステムは判定しました」
「犬としては百点満点です、加賀さん。……私は、シビュラの犬になってしまった貴方のことをとても残念に思っているの。……そんな選択をした貴方だから、私は愛したし、そんな選択をした貴方だから離れたのよ、加賀さん」
「赤城さん……」
「愛してるわ加賀さん。今も昔も変わらず。私が求めればどこへだってすぐ来てくれる。そんな貴方が好き」
「……」
「加賀さんは、私が嫌い?」
「……そんなわけ!」
「ふふ。ありがとう。それじゃあ加賀さん、私を……殺して貰えないかしら」
「!!」
「この世界に生きている意味がね、分からないの。何も出来ない。何もしたくない。……唯一欲したのは貴方の愛と心と身体だけ。……一度シビュラシステムに判断してもらったことがあるわ、私の結婚相手のこと。何て出てきたと思う?見知らぬおじ様やサラリーマンよ。シビュラシステムが絶対的な存在なら迷わず加賀さんが出てきたはずなのに、そこには居なかったの。私はこんなに加賀さんを愛しているのに。でもこの世界で、貴方を愛してしまうことはシビュラに反するということ。世界の敵となるということ。……監視官だった貴方の邪魔となってしまうということ。そんな選択、出来るわけありません。だから……シビュラシステムを私は認めない。………加賀さん」
「なん、ですか」
「この場所は……私と貴方が最初に会って、最後に別れた場所よね」
「…はい」
「……シビュラの犬か、私の隣か。ここで選んで欲しいの」
「…出来ません」
「どうして?」
「私が、執行官だからです」
「……私のことが嫌い?」
「そんなことありません。今でも…愛しています。でも、出来ません。私は、執行官ですから」
「……そう。分かったわ」
「……投降は、して頂けないのですか。今なら、まだ」
「そうね。きっとこのまま戻っても、逃げ出した執行官も一連の事件を引き起こした私も、ただシステムの前に殺されるだけね」
「……」
「加賀さん。今まで本当にありがとう。永久に愛しています。だから……」
赤城は加賀を抱きしめ、腹に拳銃を押し付け何度か発砲
「……貴方の最期は、私が見届けてあげる」

加賀の息が事切れる直前に口付け、目を覚まさないことを確かめたその瞬間に瑞鶴が追いつく
瑞鶴さん、他人の情のひとときを邪魔するなんて無粋というものよ」
加賀がその場で倒れているのを確認し、瑞鶴は激昂する
「この!!」
「一つの愛の結果よ」
「何が愛の結果よ!ふざけんじゃないわよ!ただの狂者じゃない!」
「随分なものの言われようね」
「大体なんか変だと思ってたのよ。あなたの話は何かおかしかったのに、それに気付かなかった自分に腹が立つわ!」
「ふふ。瑞鶴さんとのお話は楽しかったわ。翔鶴さんとの時間もとても楽しかった。けれどやっぱり、加賀さんほどではなかったわね」
うるさいうるさいうるさい!!」
「まるで子供ね。それでよく国家の安全と秩序を守れていること。……いえ、つまりシビュラシステムがあれば子供にだって正義の執行が可能、ということよね。恐ろしい話だわ」
「今すぐにその口を黙らせてあげるわ」
「監視官さん、ドミネーターでは私は捌けないわ」
瑞鶴は拳銃をつきつける
「あら、物騒ね」
「あんただって持ってるじゃない」
「ふふ、そうね。私のこれは、私自身の未来を切り拓くものなの。殺戮するためじゃない。シビュラシステムに反する何よりの証拠よ」
「だから何なの」
「女の子がそんな口の聞き方しちゃいけないわ」
「黙りなさい、殺人者」
「あなたも私を撃てば私と同類よ」
「違う!!私は」
「……シビュラシステムが、いつそう判断したの?シビュラシステムはいつだって私を正常だと認識していたわ」
瑞鶴はハッとする
「他人が下した絶対的な正義の名の元に正義を執行するのは楽でしょうね。責任転嫁は、言い逃れはいくらでも出来るんですもの」
赤城が銃を構える
「でも、覚えておきなさい。その銃を構える腕には、銃口を突きつけられた人間の命と人生と未来がかかっているということを。その覚悟を持つ者だけが、こうして命を奪う武器を手にすることが赦されるの。赦すのは神でも機械でもない、自分自身よ」
「……これは誰のためでもない、私自身の、正義のためよ。私はたくさんの市民の命を……加賀さんの命を奪ったあんたをゆるさない。……だから」
瑞鶴も銃を構える
「……合格ね」
言い終えるのと同時に二人が引き金を引くが、聞こえた銃声は一つだけ
一瞬で事切れた赤城の拳銃からは煙も何も無く、銃弾が入っていなかったのだと気付く
瑞鶴はその場に座り込み、ただひたすらに呆けていた

後日
失った執行官の代わりに、新しい新人の監視官と執行官が派遣されてくる
「遅くなりました!本日付で公安局刑事課に配属になりました、葛城です!」
「遅いわよ新人。私は刑事課の瑞鶴。あと言っておくけど、新人扱いしていられるほどうち人居ないから、早速で悪いけど捜査、行くわよ」
雨の降る喧騒の中、血なまぐさい現場に似つかわしくない元気な声があたりには響いていた










すんごく長くてすんごく分かりにくかったけど、私は書いててすげー楽しかったです

ここまで読んで頂いた方、ありがとうございました

感想とか乞食できるほど立派なものじゃないですけど、何かあればコメントしてくれると嬉しいっす





それでは、また