しゃけのおにぎり。

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修道女マリアとはなんだったのか

 翼が英国を発った次の日、世界中の芸能界各所に翼の所属事務所から送られた「アーティスト風鳴翼の無期限活動停止について」という書類が激震を与えていた。ただでさえその前の日に世界的トップスターであるマリア・カデンツァヴナ・イヴが失踪したと緊急ニュースで報じられたばかりだというのに、あまりにも唐突だった。

 翼の芸能事務所には多数の報道関係者やファンが押し寄せ大混乱の模様を見せている。しかし事務所関係者はノーコメントの一点張りであり、事態はますますひどくなる一方だった。

 男は外の混乱と鳴り止まない電話に耳を傾け、自分の他に誰もいない事務所でコーヒーをすする。ここで飲むのも最後かもしれないコーヒーは何も入れていないのに何故か甘く、男はクスリと微笑んだ。

「全く、最後まで世話をかけさせる人ですね、翼さんは。こんなに大きな仕事を置いて行ってしまうんだから。もしかしたら、自由に飛べる鳥となったあなたの羽ばたきは今この時のためにあったのかもしれません。……僕はあなたのために生きていました。悔いなんてありません。あるわけないじゃないですか。あなたのしたいことを支えるのが僕の仕事です。だって僕はアーティスト風鳴翼のマネージャーですから」

 男は立ち上がるとネクタイを締め直した。最後の大舞台に備えて心を入れ替える。此処から先に待っているのは今までのどの仕事よりも大変になることは分かっている。マネージャー業もラクじゃないですね、なんて呟いた言葉を聞くのは誰もいない。

「さて、そろそろ行かないと大変なことになりますね」

 革靴の軽快な音とは真逆にバタン、と閉まる扉の音は、かつてないほど重い音がした。

 

 

 

 

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございます

 

水樹奈々さんの誕生日だったということで風鳴翼に関係したものを制作しました


正直に申し上げますと、非常に悔しいというかこんなはずじゃなかったというかそんな感じです


もっとよく書けたはずなんだけど……

 

今作はTwitterでちょろっと話していた「修道女マリア」という話を拾ってちょっと広げて書くつもりだったんですが、ちょっとどころじゃなく広まってしまった気がして笑ってます

 

元々考えてたのとはちょっと違ってしまったけどまぁいいよな……

 

 

 

話としては以前のftnrシリーズのif展開ですね

 

それはこれのひとつ前の記事「あらすじ」で軽く説明してるのでご覧いただければと思います

 

ftnrシリーズを読んでいた後ならこの物語のマリアの愛の重さにも納得して頂ける気がします

 

 

 

 

あとはちょっとしたネタバレです

 

緒川さんが翼のバイクの目の前に車を停めるところ、あれは緒川さんが翼の家をでるときに「きっと翼さんならマリアさんの元へ駆けつけるだろう」という意志でバイクに発信機をつけていたから分かった感じです

 

あと、マリアが"町"と言っているのを翼は”村”と言っていますが、これもわざとです

 

マリアが出会ったのはその近辺の人なので、ど田舎的にはそこは町だったんですよね

 

でも翼が話を聞いたのは都会の人なので、都会からしたらど田舎はど田舎、村だという認識でした

 

あとキャプションにかいてたのは「神様家族」というアニメのオープニング曲です

 

歌詞と作品をちょっと合わせられたらなと思ってます

 

マリアの書いた手紙の内容?いや~それは……是非各自の脳内で補完してください

 

あとラストね、ラスト……無理やり終わらせた感の拭えないあのラスト……眠いし焦ってて……私が懺悔したくなる……


あっタイトルのRefrainですね〜、これはRefrainとRe:を合わせたものでして、Refrainは絶つとかの意味でRe:はみなさんもよく見かけると思いますけどメールとかでは返信とかの意味ですよね、ラテン語では〜に関してという意味ですけども


でもReはリピートとかそういう意味でもとってもらえるかなって思ったりしました


なんとなく察してもらえればと思います


 

ラストの方の「ぽっきりいってしまいそうだ」は1期の奏が翼に言った台詞だと気づいた方が居てくれたら嬉しいですね

 

本文にかいていないのはそれくらいでしょうか

 

アッ………その後の二人に関してはご想像にお任せします

 

よければあなたの解答をお寄せいただけるともれなく私が喜びます

 

この作品に関しては本当に続きはかきませんのでご自由にドウゾ

 

しいて言うなら例の歌詞がちょっとしたネタバレ(?)です

 

本当はもうちょっと展開が違くて、メリバになる予定だったというのは秘密です…

 

 

 

 

 

あとブログの頭にもちょろちょろ書きましたが、番外編の緒川さんの頑張り的なのね

 

某執事みたいになんでも出来そうだけど、某執事と違って人間なのでちょっとした未練のようなものが残ればいいなと思います

 

緒川さんの人生を賭していたに等しい人がいなくなるわけですからね、そりゃね

 

彼はマリアさんの気持ちも翼さんの気持ちにもきっと気づいていて、だからこそのあの行動ができたんだと思いますね

 

というかキャラ崩壊が激しくなってきていよいよ私の中のマリアが謎を極めてきました

 

完全に駄々っ子だった

 

ちなみに舞台が東欧というのはマリアの出身地なんですが、その中でも辺境の地=田舎をイメージしました

 

具体的にはルーマニアをイメージしてます

 

………ルーマニアって東欧だよね?

 

そういや今回翼は終盤イケイケになったかなと思います


せざるを得なくなったともいうけれど


ホント焦ってたので無理やり感が本当にだだ漏れだし急展開にも程が有り過ぎだし雰囲気ぶち壊していそうだしマリアはヒステリックになってるしつらいお前は誰だよ

 

 

 

 

 

 

さて、それでは私は真のエンディングの作成に戻ります

 

これとは違うエンディングをね、ちゃんとした正規のルートの……まだ終わってないから………

 

 

 

最後ですが水樹奈々さんお誕生日おめでとうございました!!

 

 

 

それではまた